この時期になってようやく「今は2018年である」という実感が持てるようになったほど、今年は時間の流れが速く感じられた年でした。
しかしながらその中身は非常に濃いものだったので、いくつかのハイライトを簡単に振り返ってみたいと思います。
2017年のU.S.グランプリでF1デビューを果たし、2018年にはRed Bull Toro Rosso Hondaのレギュラードライバーとして全21戦を戦ったブレンドン・ハートリー。
奇跡のような経歴と人柄に惹かれて、2018シーズンが始まる頃には完全にファンになっていました。
しかし、バーレーンGPの4位に代表されるような好結果を残すピエール・ガスリーとは対照的に、ハートリーは不運に見舞われてばかり。
実質のホームレースとなったモナコではブレーキトラブルを抱えたレクラークに追突され、モントリオールではストロールのミスで大クラッシュを喫し、シルバーストーンではサスペンショントラブルでまたもやクラッシュ、モンツァではスタート直後の混戦の中でフロントタイヤを失い、ソチでは2台のSTR13に共通するブレーキの不具合で不可解なDNFを記録。
上海とバクーの件は単純に「不運」と呼べないとしても、全体的にはあまりにも運の悪すぎるシーズンでした。
トロロッソは来季に向けてダニール・クヴィヤトとアレクサンダー・アルボンの起用を発表しており、1年と少しの間F1ドライバーだったハートリーはポルシェに復帰することになっています。
恐らくFormula EかWECに参戦するのではないかと思いますが、いずれにせよ私はブレンドン・ハートリーとトロロッソをそれぞれ応援し続けることになると思います。
NSX-GT
「優勝ってこんなに嬉しいものだったんですね」とは、2013年の開幕戦で優勝して以来その日まで勝ちのなかった小暮選手の言葉です。
HSV-010 GTで2010年にタイトルを獲った小暮選手をその年からずっと応援してきましたが、とりわけマシンが14規定のNSXに変わってからは、小暮ファン / Hondaファンとして非常に苦しい数年間を送ってきました。
しかし2018年、何の心労もなさそうなレクサス / 日産ファンが羨ましかった時代は、岡山でシーズンが開幕した日に終わりました。
最終的に塚越 / 小暮組はタイトルを獲れなかったものの、NSXの速さとチーム国光のタイトル獲得は多くのHondaファンにとって救いになったはずです。
Next Film/映身
学生映像制作チーム「Next Film」への加入は、立教大学への入学と同じく今年の大きなハイライトの一つです。
NFではこれまでにコピーダンスサークルのMVなどの映像の制作に関わり、今はチーム設立の最大の目的の一つである映画祭に向けて制作活動を行っています。
大学の映像身体学科では、知覚や映像の概念 (と少しの実践的な技術) を学んでおり、2018年は映像業界での将来を築くための具体的なステップを踏み出す年になりました。
Formula 1/#HiFive
2018年のF1には、
ロゴの変更
公式テーマソングの制作
公式フォントの制作
"Beyond The Grid"、"F1 Paddock Pass" など無料コンテンツの充実
など、主にグラフィック / オーディオ面での大変革がもたらされました。
ヴィエトナムGPのストリートサーキットを紹介するこの動画のフォーマットは、(ヴィエトナムやハノイの情報を伝える文のフォント以外は) レース前のサーキット / グリッド紹介で使用されるものと共通です。
初見では少々奇妙に見えるフォントかも知れませんが、ヌルヌル動く美しいグラフィックは間違いなくFormula 1の公式映像をより良いものにしました。
ハートリーの存在と公式映像の変化に加え、5回目のタイトルを獲ったルイス・ハミルトンの活躍も1年にわたって楽しむことができました。
F1を追い始めた当初はあまり好きになれなかったハミルトンですが、今年は彼の隙の無い強さに単純に感服しました。
「ファンとして活躍が嬉しい」という感情を全く伴わずに「活躍を見られることが光栄である」と思わせるドライバーは、モータースポーツを追ってきたこれまでの9年でハミルトンしかいません。
2019年は「穂積浅葱」としての2年目です。
立教映身の学生/NFの一員としての立場は変わらないので、来年はより多くの作品に関わって技術の向上を図りたいと思っています。
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