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2020: A Year To Remember

更新日:2月23日

COVID-19パンデミックによるヒトの社会への大打撃にも拘わらず、2020年は様々な理由で私にとって人生最良の年になりました。

大切な出来事がたくさんあったので、記録として今年のハイライトを振り返っておこうと思います。



映像身体学科


3年生になって初めての授業が開講された頃にはすでにCOVID-19のパンデミックが起きていたので、春学期の万田ゼミは全てオンラインで行われました。

3年生は3班に分かれてそれぞれ「オンライン映画」を制作することになり、私は『せをはやみ』の脚本/監督/編集を務めました。

制作に関わるヒト同士の距離による技術的な制約が発生し、どうにも思い通りに全ての物事を進めることはできませんでした(自然気胸で2回も入院を強いられたのですから尚更です)が、あの状況でも映画の制作ができないことはないということを一応証明できたのではないかと思います。

これは作品を実際にご覧になった方にしか分からない話だと思いますが、制作から数ヶ月経った今になって観てみると、「ことねがスーツケースを持って家を出る最後のシーン、母親の見舞いにでも行くんだと思ってた」という先生の見方が容易に理解できます。

書いて撮った私としては「ことねはガンになった親を捨てて自分の人生を歩みだす」という意味であのシーンを最後に持ってきたのですが、これはどちらの解釈でも良さそうです――前者は「私の人生は親によって勝手に開始された」とあかねのように現実を直視することへの抵抗感を捨てられないことねは自由を(永遠にではないにせよ今のところ)諦めてしまっているという解釈になりますし、後者(公式の設定)はことねがあかねに背中を押されて根拠のない呪縛から自らを解放する解釈になります。

脚本に関しては短編であること以外に特に制約がなかったので、やはり私の「意識が持つ自らの苦痛を最小化する道徳的権利」の確認(=ペイニズム)がしっかり表れている物語になってしまいました😅

秋学期にはゼミを中心に一部の対面授業が再開され、3年生が作る2本のうち『朝顔は枯れた』の監督を私が務めました。

意外なことに映画と呼ばれるものを私が監督するのはこれが初めてだったので、完成が楽しみです。

数日前に撮影が完了したので、あとはDaVinci Resolve 17パブリックベータ6の力を借りて編集を完了するのが私に残された仕事です。


Formula 1


バーレーンGPの前までのことは別のブログポストに書いたのでここでは深掘りしませんが、2020年は私が追ってきた全6シーズンの中で最良のものでした。

イタリアンGPがやはり私にとって最大のハイライトと言えましょう――2016年からの推しチームが苦労人ギャズリーと共に史上2回目の優勝を果たし、表彰台をアルファタウリ/マクラーレン/RPが占めたのですからあれは一大事でした。

それでも今年のベストレースを一つ挙げよと言われれば、私はターキッシュGPを選びます。

モンツァはアルファタウリを推す私にとって素晴らしいリザルトを提供してくれたものの、そのレース内容はタスカンGP並みにぎこちないものでした。

対してターキッシュGPは、ハミルトンが史上最高のドライバーの一人であることを最も説得力のある方法で世に知らしめたと思います。

常々彼の活躍をリアルタイムで目撃できていることの光栄を感じている私にとっては、アルファタウリのプアな成績にも拘わらず大いに楽しむことのできたレースでした。

ジョージ・ラッセルが無線の故障によるタイヤセットの混乱で優勝を奪われたサキールGPにも言及しておかねばなりません。

あれほど私を怒らせたレースは過去に一つもありませんでした。

COVIDから回復した(と言っておきましょう)ハミルトンがアブダビに戻ってきたことは嬉しいニュースでしたが、それはラッセルが奪われた優勝を取り返す機会は今後しばらくなさそうだということでもあるので、私は複雑な気分でした……。

角田裕毅のF2シーズンも2020年を盛り上げてくれました。

驚くべき学習能力の高さでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、F2をわずか1年で卒業する角田が私の推しチームと共にF1デビューを果たすことは、2021年のF1シーズンを有料チャンネルで追う充分な理由になりそうです――開幕からモンツァ前まで無料体験キャンペーンで利用したDAZNには満足していませんが、F1 TV Proを利用できない国に住んでいる事実を変えることはできないので、気が進みませんがフジテレビやDAZNをまた検討してみます。

ペイニズムの支持表明とAntinatalism Internationalの発足



「意識が持つ自らの苦痛を最小化し快楽を最大化する道徳的権利を自らが有し、同様にそれを有する他者が存在する可能性があることを確認せよ」と苦痛の純粋な悪性を基にしたペイニズムの理論を言語化し、それに基づくアンチネイタリズムとヴィーガニズムの支持を初めてインターネット上で表明したことによって、2020年は私の人生が本格的に動き始めた年になりました。

私が大学に通ったり様々な活動をしたりして生存している唯一の理由がペイニズムの啓発ですので、その初めの一歩を踏み出すことができたことを大変嬉しく思っています。

また、同時期にAntinatalism International(ANI)が発足したことは嬉しい偶然です。

私はこれから映像制作や英日翻訳などでANIの活動に参画することになると思います。

ANI主催のThe Antinatalist Film Festivalというのも開催されることになっているので、今は卒業制作の映画をこれに出品することを真剣に考えています。

インスピレーション


私が自由意志と決定論について考えていた頃にちょうど公開されたクリストファー・ノーラン監督の『Tenet』や、幾度か鑑賞の機会を逸してから今月23日にようやく観ることのできたピエトロ・マルチェロ監督の『Martin Eden』など、創作意欲を刺激してくれる美しい映画に出会うことができました。

また、ペイニズムの理論を言語化したことで、卒業制作とさらにその先の創作活動に向けての道筋が少しばかり明るく見え始めています😊

今はCOVID-19とは別の感染症がパンデミックを起こす物語や、アンチネイタリズムに基づく政策が施行されている近未来世界の物語を検討しています。


洗練されたKeep/Calendarの使用法


タスク管理を容易にしようとGoogle Keepを使い始めたのが2018年頃だったかと思いますが、それ以来私は生活の全てをKeepで管理するように努めてきました。

さらにGoogle Calendarがカレンダーとして原理的に持つ権力の強さを上手に使えるように、2020年はKeepとCalendarの使い方を複数回にわたって変更し、今はようやく最終形態に近そうなところまでたどり着いています。

タスク/スケジュール管理にできるだけ脳を使わず、最大限の生産性を実現するための試みは、未だに小変更を必要としてもなお確実な効果を上げています。

大変有益なので、これについては別のブログポストで詳しくご紹介しようと思います。


2021年への期待


2021年も、ワールドニュースの大部分は相変わらずCOVID-19とそれに関連する話題に占められることになるでしょう。

しかし私は卒業制作を控えていますので、それが2021年最大のプロジェクトになるはずです。

そろそろいくつかあるアイディアの中から使えるものを見つけ出して脚本を作り始めたいところです。

また、単なるブログポストではなくこのウェブサイトの特設ページにペイニズムとそれに基づくアンチネイタリズムやヴィーガニズムの情報を集約しようとも考えています。

ANIでのボランティア活動と併せて、個人レベルでできるペイニズムの啓発活動をできるだけ高速で進めたいと思っています。

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